C68のラグフレームに見る、COLNAGOのDNA

2023年11月06日

皆様こんにちは。

CROWN GEARSのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日は店頭在庫の中からお勧め車体を1台ご紹介いたします。

 

COLNAGO C68 DISC ULTEGRA R8170 Di2 ロードバイク

 

 

ロードバイクのイタリア御三家のひとつCOLNAGOの伝統とハイエンドの性能を併せ持つバイクとなっております。

各ブランドごとにオリジナルの形状や製法、素材など独自のこだわりが存在しますが、このC68はCOLNAGOのこだわりが特に強く感じられるモデルです。

そのこだわりの最たるものは「ラグドカーボン製法」です。

カーボンでラグ製法をするということなのですが、ラグ製法というものを簡単に説明しますと、

フレームパイプそれぞれとそれをつなげる繋ぎ目のパーツ「ラグ」を組み合わせてフレームを作るのがラグ製法です。

この製法は金属フレームの時代から伝統的に行われていました。

※ラグの例としてGOLNAGOのクロモリスチールモデル、パイプの間のメッキのパーツが”ラグ”

 

 

現在のカーボンフレームの製法として一般的なのはモノコック製法と言われ、フレーム内部の空洞の作り方など程度の差はありますが基本的には鯛焼き型のようなものでフレーム全体を一度に作る方法が採用されています。

 

敢えてラグ製法でカーボンフレームを作るメリットとしては、フレームジオメトリの微調整のしやすさやフレームパーツごとの品質管理のしやすさが挙げられます。

フレームの一部の角度を変えようとかパイプの長さを少し変えようとしたときに、モノコック製法ではフレーム全体の金型を作り直さないといけないのに対し、ラグ製法では変更したい周辺のパイプとラグの金型修正で対応できたりするため、金型コストや調整時間のかかりかたが変わってきます。

COLNAGOは選手一人ひとりに合わせたバイクをすぐに用意することでレース界で名を馳せたブランドでもありますので、こだわりたい部分なのでしょう。

他のブランドが軒並みモノコック製法を用いていても、COLNAGOはハイエンドラインナップの一角の「Cシリーズ」としてラグ製法フレームを作っています。

 

ここまで読んでいただけたかたには、それではなんで他ブランドはラグ製法を採用しないのか?となるかと思いますので、ラグ製法のデメリットもご案内いたします。

まずは製造面では各パーツごとの金型を用意しますので、全体の金型製造コストは上がる可能性が高く、フレームサイズごとのパーツ金型の共有化などをしていくとコストは多少抑えられても管理が煩雑になります。

各パーツを作った後につなげる工程が増える分もコストになりますし、製造品質の管理も難しくなることでしょう。

走行性能面では、ラグとパイプをつなぐ部分はどう工夫してもカーボンパーツが重なりますので重量増につながりますし、ラグとパイプのつなぎ目の段差などは空力を突き詰めた自由な造形の妨げとなります。

 

一般的にはラグ製法はデメリットのほうが多いのであまり使われなくなっているのですが、COLNAGOがデメリットをそのままにしておくわけはありません。

C68ではラグ製法のメリットはそのままに、ラグとパイプの組み合わせ方に独自の工夫を施し、軽量性や空力性能も現在のハイエンドバイクとして引けを取らないレベルを実現しています。

ラグ製法にはフレーム造形にゴージャスさを加えてくれる魅力もありますので、COLNAGO のDNAを色濃く受け継ぐC68が気になった方は、そのビジュアル面の魅力も含めぜひご検討ください。

 

今回ご紹介の車体は新型12速アルテグラで組まれ、廉価なホイールを装着していても8kgを切る軽量さを発揮しています。

8kg以下の重量ということでそのままでもよく走ってくれますが、このホイールをアップグレードするだけで7kg台前半の重量も簡単に実現できることでしょう。

サイズは455サイズでトップチューブ長の目安では160~169cmほどの身長のお客様に合わせやすいサイズとなっておりますが、

COLNAGOジオメトリの伝統的に少しヘッドチューブ・スタックが長めとなっていますので、脚の長めなイタリア人体型のかたが乗るとよくキマるのではないかと思います。

店頭でまたがってサイズ感をみていただくこともできますので、ご来店もお待ちしております。

 

 

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COLNAGO C68 DISC ULTEGRA R8170 Di2 ロードバイク

 

 

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それでは素敵なサイクルライフをお過ごしください。

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