皆様こんにちは。
CROWN GEARSのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
突然ですが、皆様はスキンサイドのタイヤはお好きでしょうか?
スキンサイドのタイヤというのはサイドがベージュというか肌色、うすい茶色になっている、どことなくクラシカルな印象を与えるあのタイヤのことです。
だいたいなんであの色なの?というとこれはそもそものタイヤの構造と歴史に由来しています。
タイヤというのはコットンなどのケーシングに路面と接するトレッド面を貼り付けて製造します。
トレッド面はゴムで、摩耗に強くするためカーボンの粉を混ぜてブラックになっているわけですが、ケーシングのサイドの部分は剥き出しの状態だと布の生成りの色、茶色というかベージュなので、つまりスキンサイドのタイヤというのは「ケーシングにトレッドだけを貼付けた状態の、サイドの布剥き出しのタイヤだよ」と言う事になります。
サイドにゴムを貼っていないタイヤというのはいったい何がいいのかというと、かつてのタイヤでは、その分軽量であると言う事が言えます。また、サイドまでゴムで覆うと固くなってしまい乗り心地がとても悪かったという技術的な事情もあります。
つまりスキンサイドタイヤのあの見た目は「芯材であるケーシングにトレッド面だけを貼り付けた、軽量性に特化したレーシーなタイヤである」と言う事をアピールする見た目であるというわけです。
いかがでしょうか?
「クラシックというか古臭い」という印象をお持ちだったとしても「ちょっとカッコイイかも」なんていうふうに変わっては見えませんか?
ちなみに今まで語ってきた「トレッド面だけでサイドはケーシング剥き出し」というのはむかしのスキンサイドタイヤのことです。
現代においてはさすがにサイドはケーシング剥き出しと言う事はなく、クリアーのコーティングなどで覆われていますので、特に劣化が早いといった心配もございません。
重さに関しても、サイドまでブラックで塗装された普通のタイヤに比べても特に軽量と言う事もないようなので、
言ってみれば「見た目のバリエーションを楽しむ」という種類のアイテムになっています。
それでも「速く走るためにああいうタイヤを使っていたのか」と太古のサイクリストに思いをはせるとなんか魅力的に見えてくるから不思議ですね。
バリバリレーシーな戦闘力重視のバイクにあえてスキンサイドを持ってくることで、黒一色になりがちな見た目にスキを作る。
いわゆるハズシのテクニックとしても使えると思います。うーんおしゃれですね。
次のタイヤにはスキンサイドはいかがでしょうか?
ところでスキンサイドのタイヤは雨の日に走ると
こうなります(特にリムブレーキロード。ディスクロードなら大丈夫かも)
ゆめゆめお忘れなきよう お気をつけ下さい!
スキンサイドが使いたくなってきた皆様に
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それでは素敵なサイクルライフをお過ごしください。