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本日は初代モデルの発表から10年を迎えたBMCのフラッグシップ「SLR01」シリーズをご紹介します。
ツール・ド・フランス、世界選手権、モニュメント、オリンピックゴールドメダルなど、サイクルロードレース界のメジャータイトルを獲得し続けているSLR01。
軽量オールラウンダーとして最先端を走り続けるSLR01は2020年にフルモデルチェンジを果たし、第4世代として生まれ変わりました。
今回は第4世代の注目ポイントに焦点を当ててご紹介していきます。
まず1つ目は第4世代SLR01を語る上で欠かせない「ACE+ テクノロジー」によるエアロダイナミクス性能の向上です。
2代目から採用されていたACEテクノロジーはBMCのエンジニア陣が求める剛性、重量、快適性の3要素を理想数値でバランスさせたものでした。
最新の「ACE+ テクノロジー」は名前の通り、それまでの3要素にレースロードバイクに必須要素になった空力性能がプラスされたものになります。
本来なら何年もかかるテスティングやプロトタイプ作成をコンピューター上で数万通りのデジタルシミュレーションを行うことで、
チューブ形状やカーボンレイアップ、そしてジオメトリーの見直しにより最速かつ最強のフレームに進化しました。
空気抵抗を一番受けるフレーム前方部は、ヘッドチューブは前後方向に厚みを増しつつもカムテールデザインを採用。
このカムテール形状は最新ロードバイクの最適解と言っていいほどシートポストでは採用率が高くなっていますが、BMCはいち早くヘッドチューブにも採用しました。
ヘッドチューブなどの車体前面の部分は特に空力性能への影響が大きく出る部分ですので、これは重要なポイントです。
2つ目はハンドルステム一体型の【ICS CARBON】です。
いまでは最上位グレードのロードバイクの多くに採用されるようになった一体型ハンドルステムも当然いち早く搭載。
こちらにも先程説明したACE+ テクノロジーが利用され、ケーブル完全内蔵化と一体化構造により最高の空力性能が発揮されます。
驚きなのは空力性能だけでなく、前モデルのICS1より約100gの軽量化も果たしています。
私が触った印象ですが、組み付けの際の難度が高い一体型ハンドルの中では整備性が良いのもメリットだと感じました。
3つ目は専用設計のエアロボトルケージです。
サードパーティ製のボトルケージを使用すると、想定外の乱気流が発生してしまい、エンジニアの計算しつくされた空力性能が乱れてしまいます。
そこでBMCはボトルケージまでをフレームの設計としてとらえ、包括的に設計し直すことで予測不可能な乱気流を抑えることに成功。
ライドに必須なアイテムを取り付けることで真の空力性能が発揮される、この発想は同社のエアロロードバイクTimemachine ROADから着想を得ています。
4つ目はBMCの代名詞となりつつある「ステルス・スルーアクスル」です。
本来であればスルーアクスルを採用したバイクはアクスルが左右のエンド部を貫通したデザインとなっています。
それに対してBMCの「ステルス・スルーアクスル」はアクスル先端をフレームに内蔵させています。
こうすることでエンド部右側が滑らかに繋がることで空力性能が向上し、更にフレーム自体がドロップアウトエンドをサポートするより強固な構造になっています。
なにより、見た目がすっきりしていることが好印象です。
フレーム形状やパーツも複雑化し、ごちゃごちゃしがちな昨今のロードバイクですので、見た目すっきりというのはそれだけで魅力アップです。
ここまで4点の注目ポイントを紹介しましたが、どのポイントも「ACE+ テクノロジー」を土台に前世代よりもかなり進化していることがわかると思います。
なによりもただ空力性能が向上しただけでなく、強度や軽量性、整備性まで同時に向上しているのがこのバイクのすごいところです。
世界で最も評価の高いロードバイクの1つであるSLR01を是非体感してください。
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