タイレルと言われると思いだすのはかつてのF1ブーム華やかなりし頃、存在した名門F1チーム。
タイヤが6つある6輪車のF1マシンを開発してみたり、フロントノーズを持ち上げ、逆ガル翼状のフロントウイングを採用したりと
いろいろ他がやらないような独創的なマシンを開発するコンストラクターだったような気がします。
(日本国内ではティレルとも発音されていたような・・・いずれにしても齢がばれますね)
今回は「人馬一体」をデザイン思想とするこのジャパニーズミニベロブランド「タイレル」が送り出した20インチ採用クロモリモデル「CX」の乗り味を味あわせて頂きます。
https://www.crowngears.com/item/3717004364843
初のミニベロモデル。
当店は基本的には中古ロードバイクののみのお取り扱いとなりますが、稀にこのようなモデルのお取り扱いがある場合も。
試乗にあたってはロードバイクであれば「ビンディングペダル」の使用を基本としています。
今回このTyrellを試乗するにあたって、ビンディングペダルで行くか、それともフラットペダルにするか迷ったのですがここは基本にのっとりビンディングペダルを使用。
「ロードバイク乗り」的視点からのインプレとなることをご承知ください。
まず「軽い」と言われる小径車のスタートはいかほどのもの?と考えながら漕ぎ出してみると・・・
なるほど、確かに軽い!
ロードバイクの場合スタートではダンシングしたくなるものですが、このバイクの場合はシッティングのままでもスーッと速度が上がって行きます。
ロードとの加速感の違いとしては、息の長い加速が続くロードバイクに比べて「CX」の場合はあるところまでは素早く到達するもののそこで加速は止まる感じ。
多くのロードバイク乗りにとっては「吹け切ってしまう」感じだと思います。
やはり高速巡航に特化したロードバイクとの違いを感じる部分です。
しかし発進加速が楽なので街中でのストップアンドゴーは得意分野です。
(シフターはアルテグラ)
(フォークはカーボン。ハンドリングはクイックです)
乗り心地は良好です。Reynolds社製の525シリーズチューブ採用のクロモリモデルですが、漕ぎ出しの軽さもあり車体の重さは感じません。
ギアを軽くできるので登りにおいてもペダリングは軽い。ゆっくりであればどんな坂にも挑めそうです。
ただしハンドリングはクイック。ロードバイク乗りとしては登りだとついダンシングしたくなるのですが多少不安定な感じもするので注意!
シッティングでくるくる回して登るのがよさそうです。
道を間違えたりして方向転換をする場合などには、やはり車輪の小ささゆえの感動的なほどの取り回しの良さを感じます。
(11-25T 10S)
(クロモリチューブ。フレームの造形は特徴的)
(ブレーキはTigra。効きは比較的良好です。)
ミニベロクロモリモデル「CX」の乗り味はやはりロードバイクとは一味もふた味も違うものでした。
ローバイク乗り的視点からの感想ですが、長距離のライドなどは、やはり正直ロードバイクのほうが楽だと思います。
しかし路地裏など細い道の探索、街中の移動などにはこの車輪のコンパクトさゆえの取り回しの良さが生きると思います。
都内の探索をしたり、有名な旧坂に挑んでみる。
日常の移動やポタリングを少しだけスポーツに。そんな目的に合致するような魅力的なバイクでした。
店頭に展示してありますのでご来店いただければいつでもご覧いただけます。
TYRELL (タイレル) CX TOURER Tiagra 4600 10S 完成車のご購入は
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