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今回は8年ぶりのモデルチェンジにより大きく進化し、一躍新世代最速オールロードの先頭に躍り出たFELT VR 4.0シリーズの魅力をご紹介します。
カーボンバイクの黎明期からのエンデュランスロードとしてFELTの人気モデルであったZシリーズ。その流れを汲みながら、北米で流行の兆しを見せていたバイクパッキングやグラベルロードのへの対応も果たしたVRシリーズをリリースしたのが2016年です。
そこから、8年後の2024年。成熟したグラベルロードやDISCブレーキ化により大きく進化したロードバイクのテクノロジーを取り入れ、「オールロード」として大きく進化して登場したのがこのVR 4.0シリーズです。
VR 4.0の進化点は大きく5つあります。
1.空力性能の大幅な向上。
オンロードであろうとオフロードであろうと、現代のバイクは空力と無縁ではいられません。新型VRは一見すると空力と無縁の形状ですが、ARやIAで培ったFELTの空力テクノロジーが生かされ、前作から空気抵抗を大きく減らす形状となっています。
特に大きな抵抗となりやすいホイール周辺部の流れを整えるべく、フォークやリアステーの形状は空気抵抗を減らす形状に進化しています。
空気抵抗を減らすために欠かせないハンドル周りもヘッドチューブからの内装方式を採用することで空気の乱れを低減させています。
D字型コラムを採用することでケーブルをフル内装することも可能となっており、レーシングバイクのような高い空力性能を実現し、高速化するブルべやグラベルレースに対応しています。
2．さらに高められた汎用性
元々整備性などに定評のあったFELTのバイクですが、新型VRシリーズはその点も業界の最新トレンドを取り入れさらに進化しています。
ボトムブラケットには不快な軋み音を無くし、様々なクランクと高い互換性を誇るT47を採用し、組み立てやライド時のストレスを軽減しています。
リアディレーラーは現在シェアを広げているUDH（ユニバーサルディレーラーハンガー）を採用して、安定感と補修パーツの入手性を大きく向上させました。また、話題の13速グラベルグループセット「RED AXS XPRL」にも対応し、業界最先端の走りを導入することも可能です。
シートポスト部分は、27.2と30.9のドロッパーポストにに対応します。サドルを下げることで下りの安定性を大きく向上させるドロッパーポストはマウンテンバイクだけでなくグラベルでも採用例が多くなっている人気のアイテム。ライダーの様々なスタイルに対応できる拡張性を備えています。
3．さらに高められた快適性
オンオフ問わずどこでも、どこまでも快適に走れることが魅力のVRに欠かせない快適性もさらに向上しています。
前作はノーマルのクランプ方式だったシートポスト固定方式をインテグレーテッド方式にすることでシートポストをより長く出し、柔軟性を大きく向上させました。
さらに、シートポストにはグラベルロード BLEED CARBONで大きな効果を発揮したバイブレーション・ダンピングスリーブを挿入し、微振動をライダーに伝えません。
フレームの「バリアブルダンピングシートステー」はこのモデルの最大の特徴ともいえます。
上端からエンドまで複雑な形状変化をしたシートステーは高い剛性とVRに欠かせない快適性、路面追従性を実現し、オンロードからグラベルロードまでシームレスに移行する抜群の安定感を実現しています。
4．更に広くなったタイヤクリアランス
タイヤクリアランスは前作の35Cから38Cに拡大されています。
本格的な高速グラベルレースにも対応するクリアランスで用途を限定せずに楽しむことが出来ます。
5．ヒルクライムも軽快にこなすピュアレーシングバイクの走り
前作のVRはオンロード、オフロード問わず優れた快適性と速さを実現していましたが、ダンシングの振りなどはやや重くレーシングバイクと同じようにヒルクライムを楽しめるバイクとは言えませんでした。
新型VRはクラス最高峰の900g台のフレームとカーボンレイアップの進化により、まるでレーシングバイクFRのようにな軽快な走りでヒルクライムも軽快に楽しめる走りを実現しています。
また、最近のカーボンバイクはトップモデルとセカンドグレードに分かれていることが多いですが、VR 4.0はすべてのシリーズでフレームは共通。FELTが考える最高性能のバイクをリーズナブルな価格で手にれることが可能となっています。
現代のトレンドを取り入れ、レーシングバイクの走りも身に着けたVR 4.0
オンロードからグラベルまで圧倒的な快適さと速さで駆け抜けるまさに「オールロード」です。
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それでは素敵なサイクルライフをお過ごしください。
written by ti
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