皆様こんにちは。
CROWN GEARSのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は最近どんどん人気が上がっているSHIMANO Di2の購入前に覚えておきたい違いについてご説明いたします。
デュラエース、アルテグラしかなかった11速時代のDi2は性能や細部の違いはもちろんあれど、スペックの違いは少なく互換性もあったのでどちらを選ぶかは予算や好みの範囲でした。
それに対して12速時代のデュラエース/アルテグラと105ではスペックや互換性に違いがあり、購入する際にそこを考慮していないと、後から思ったスペックにできないということが生じてきてしまいます。
今回の記事で主な違いをご確認いただき、購入の参考にしていただければと思います。
1.ブラケット
まず、大きな違いとなってくるのがブラケット形状と仕様です。
デュラエース/アルテグラではバッテリーにCR1632を一つ使います。それに対し105では同じ電池を二個使用することでランタイムはなんと約3年間と驚異的な長さを誇ります。この辺りはより多くのライトユーザーが使うことを想定した105らしい設計です。
デュラエース/アルテグラ
105
そのかわり、電池のスペースを確保するためにブラケットの頭が拡大しており(写真ではわかりづらいですが)、ブラケットの頭を包み込むように握る場合にやや大振りに感じられます。ブラケットの頭を握って走る機会が多い方はこの部分を握って確かめてから購入を決めたいところです。
デュラエース/アルテグラ
105
もう一つの違いとしては拡張機能があります。
デュラエース/アルテグラの場合、ブラケットのトップに拡張スイッチがあり、別途スプリンタースイッチの追加が可能ですが、新型105ではブラケットトップのスイッチがなく、スプリンタースイッチの追加機能も省略されています。
スプリンタースイッチなどは好みがあり、使用している方はそれほど多くない印象ですが、ブラケットトップの拡張スイッチは手軽で使い勝手の良いスイッチです。(個人的にはリアのシフトを割り当てると使いやすいと思いますが。)
拡張性を重視する方はデュラエース/アルテグラを選んでいただくことをお勧めします。
2.リアディレーラー対応歯数
新型デュラエース/アルテグラと105もう一つの大きな違いはリアディレーラーの対応スプロケットです。(フロントディレーラーではデュラエース/アルテグラでも違いはあるのですが、今回は主にリアディレーラーの差をお話しします。)
デュラエース/アルテグラのリアディレーラーはロー側30Tと34Tのリアスプロケット歯数に対応するのに対し、105のリアディレーラーはロー側34Tと36T対応となっております。
つまり、30Tのギアを使いたいならデュラエース/アルテグラを。36Tのスプロケットを使いたいなら105を選ばなければなりません。
デュラエース/アルテグラ
105
もしあなたが30Tを使いたい、あるいは36Tを使いたい場合はこのことを知らないで選んでしまうとリアディレーラーを買いなおすことになってしまいます。選ぶ際にはこの点も気を付けてお選びください。(最も汎用性の高い34Tはどちらも使えるので34Tを使うのであれば気にしなくても大丈夫です。)
3.変速スピード
最後の違いは他の二つに比べると少し地味ですが、変速スピードの違いです。
SCIENCE of SPEED
SHIMANOが新型デュラエースを発表したときに大きくPRした変速スピードの向上。
従来に比べ変速スピードをリア58%、フロント45%と大きく短縮していますが、これを実現しているのがデュラエース/アルテグラに採用されている新型フロントディレーラーとリアスプロケットのHG+テクノロジーです。
デュラエース/アルテグラには構造を見直し大幅にコンパクトになったフロントディレーラーが採用されており、これにより変速スピードの大幅な向上が実現しています。
デュラエース/アルテグラ
105
また、リアのスプロケットはデュラエース/アルテグラではMTBで実績のあるHG+テクノロジーが採用され、変速スピードの大幅な向上と変速精度の向上が実現しています。
もちろん、105も旧モデルのデュラエース/アルテグラDi2に迫る素晴らしい変速性能を誇っていますが、「最新の変速スピードを手に入れたい!」という方はぜひデュラエース/アルテグラを選んでいただければと思います。
いかがだったでしょうか。このように新型Di2はデュラエース/アルテグラと105では互換性がない部分や機能面での違いがございます。
今回の記事を参考にぜひ自分に最適なDi2を選んでいただければと思います。
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それでは素敵なサイクルライフをお過ごしください。